こんにちは、とろです。
我が家にももが来て早くも3ヵ月になる。子供が犬アレルギーなので、夜はケージに入れてももエリアを撤収し掃除する、このサイクルを毎日繰り返している。おかげでアレルギーの症状はそれほどひどくないが、ももと触れ合った手で目をこすると、すぐにかゆくなるのでアレルギー用目薬は欠かせない。
このケージに入れるのというのが、私にとっては高いハードルだ。もも母は簡単にももを抱っこして、ひょいっとケージへ送り込んでいるが、私は抱っこができないのだ。ももはやんちゃ盛りで、抱っこしようとすると、体をひねって私の手に歯を当ててくる。子犬の歯は細くてトキントキンにとがっていて、簡単に手に刺さってしまいそうなのだ。やはり牙が怖いという思いから抜け出せず、歯を当ててきたらさっと手を引いてしまい、だっこなど出来そうにない。もも母に渡してもらえば、おとなしく抱っこできるのだが、抱き上げることは相当ハードルが高いと感じた。
抱っこのハードルはなかなか超えられないなか、散歩はもも母とよく出かける。もも母がリードを持ち、私は側を一緒に歩くだけだ。もも母を見ていると、ももが賢く付いてきてくれるので私にも出来そうに思えた。時々、私がリードを持って一緒に歩くようになり、飼い主になった気分を満喫した。かわいいものだ。犬の散歩といえば、ヨーヨーの有名なトリックを思い出す。子供のころに買ってもらったヨーヨーで何回練習してもできなかった技だ。大人になって分かったのだが、ひもが空転しないヨーヨーでは犬の散歩は絶対にできない、そんなヨーヨーで繰り返し練習していたとは。
もも母と一緒に散歩する時はスムーズにいくのだが、私とももの二人散歩になると大きく状況が変わる。ももが好き勝手に行きたい方向へ引っ張っていくのだ。私はリードを強く引けないので、少しは抵抗するが付いて行ってしまう。なぜ強く引けないのか、反抗されるのが怖いのか、か弱い首に負荷をかけるのがかわいそうと思うのか、そんな私の思いを見透かして、ももは行きたい方向へどんどん引っ張っていく。全くもって、犬を制御出来ない飼い主である。
やはり、犬が怖い思いがベースにあり、抱っこと散歩のハードルが大きく圧し掛かる。もも母からいろいろアドバイスをもらうが、理解できても実行できない。ベースにある怖いという思いが邪魔する。もうこれ以上無理かも、そんな弱気になったり、がんばろうと気持ちを持ち上げたり、何回もこれを繰り返す。少しずつ成長していければいい。40年以上も怖い存在だった犬との関りを、ほんの数か月でひっくり返すなんてできっこないのだ。そんな思いに揺れていた。
そんなある日、ももと二人で散歩に出かけた私は、衝撃の光景を目撃する。なんと、ももがくわえタバコをしているではないか、未成犬だぞ。(いや、成犬でもよくない。)ももは何でも食べてしまうよな。タバコってニコチンとか体に悪いよな。食べるなって言葉は伝わらないよな。多くのことが同時に頭を駆け巡った。そこで出た私の行動は、なんとももの口に手を突っ込んで、タバコを取り出していたではないか。信じられん。頭で判断するより行動が先に出たのだ。興奮冷めやらぬ中、本気でももと向き合えた感じがした。これをきっかけに、私の柴犬暮らしはどんどん加速していくことになる。
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